【公式予選】
天候:晴れ / コースコンディション:ドライ
セッティングに費やした前日のフリー走行は46位だったが、予選では西嶋・長谷川両選手が揃って2分14秒台をマーク。西嶋選手が叩き出した「2’14.207」で総合31位につけた。第1ライダーと第2ライダーのタイム差が大きいチームが多い中、両名がほぼ同じタイムで周回出来るのは決勝に向けて大きな武器となりそうだ。
【決勝レース】
天候:晴れ一時雨 / コースコンディション:ドライ→ウェット→ドライ
スタートは長谷川選手が担当。ベテランらしい安定感のある走りで混乱する序盤戦でポジションを上げた。24位でバトンを渡すと西嶋選手が更にスパートを開始。見る見る順位を上げて行った。途中で雷雨があり、路面が完全なウェットになったが、西嶋選手は通り雨と読んでレインタイヤに交換する事なく、そのままスリックタイヤで走り続けた。その判断が吉と出て、戸惑うライバルチームを尻目に、5時間経過時点で13位まで大幅にジャンプアップした。トップ10入りが見えて来た。
ところが、マシンの異変を感じ取った西嶋選手が緊急ピットイン。メカニックが迅速な作業で応え、再びコースへと送り出した。しかし、順位は32位まで降下。再び追い上げを図る事となった。長谷川選手が渾身のライディングを披露し、西嶋選手は夕闇の中を懸命に駆け抜けた。19時30分にチェッカーが振られると、198周を走り切り、24位でフィニッシュした。ライダーとスタッフが一丸となって戦った“鈴鹿8耐"。結果には満足出来ないが、チームの絆が深まったレースだった。
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