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レースレポート

Vol.11
全日本ロードレース選手権第6戦
(鈴鹿サーキット)

鈴鹿8時間耐久レースの余韻が残る中、総勢60台のエントリーを数えたJSB1000クラス。16台が予選落ちする厳しいレースとなりました。


【9/23(金・祝):フリー走行】
※天候:晴れ
※路面状況:ドライ

午前と午後の計2回、JSB1000クラスのフリー走行が行われました。西嶋選手は足回りのセッティング出しに重点を置き、頻繁にピットインを繰り返しながら精力的にテストを続けます。限られた時間の中で最善を尽くし、初日は2分14秒台をマーク。まずまずの手応えを感じました。

 

【9/24(土):予選】
※天候:晴れ
※路面状況:ドライ

予選1回目。西嶋選手は真っ先にコースインし、積極的にタイムアタックを行いました。タイムも徐々に上がり、2分13秒台に突入。しかし、そこからペースアップが出来なくなりました。リヤタイヤの接地感は問題ないのですが、コーナー立ち上がりでフロントを押してしまう感触があり、レコードラインを大幅に外してしまうとの事。確かに、他メーカーと比較すると、ライン2本分ほど大きくはらむ傾向がありました。それでも、前後サスの調整を行い、『2'13.337』までタイムアップしました。

 

2回目はフロントのネガを更に消す方向でセットしましたが、今一つ西嶋選手のイメージと合致しませんでした。なかなかペースが上がらず、リヤタイヤを新品に交換したものの、1回目のタイムを更新出来ませんでした。タイムアタック中にペースを落としたマシンに引っかかる不運も重なり、残念ながら予選は20番手となりました。


予選総合 20位
タイム 2'13.337
 

【9/25(日):決勝】
※天候:晴れ
※路面状況:ドライ

強風が吹き荒れる微妙なコンディションの中で決勝レースが始まりました。西嶋選手はポジションをキープしながら1コーナーへ飛び込みます。コーナーの立ち上がりでは体を目一杯に使ってマシンをねじ込み、暴れるマシンを押さえ込みながら果敢に前車を追いかけます。風の影響で全ての選手が予選タイムから1秒以上のペースダウンを余儀なくされる中、西嶋選手は2分14秒台前半をマークしながらジリジリとポジションアップを行い、17番手まで浮上しました。

 
レース終盤にはKENZの梨本選手(SUZUKI)と激しいバトルを展開。ポイント圏内(15位以内)は厳しい状況ながら、西嶋選手は集中力を切らす事なく、2003年のチャンピオンチームを押さえ切ってチェッカーを受けました。

決 勝 17位
トータルタイム 38'29.589
ベストタイム 2'14.222

まだまだ課題は山積みですが、確かな方向性が見えて来ているのも事実です。次戦の第7戦(岡山国際サーキット)へ向けて、更なるポテンシャルアップを目指し、また、皆様のご声援に応えるよう努力を続けたいと思います。


BEET MOTUL RACING
総 監 督  富松 義一
チーム監督  古屋野 淳典
チーフメカニック  宮下 賢司

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