ル・マン式スタートで8時間の戦いが始まりました。スタートは西嶋選手が担当。ポジションを2つ上げてオープニングラップを終了します。淡々とハイアベレージなラップタイムをキープし、徐々にポジションアップを図ります。22位まで浮上した時点で清水選手と1回目の交代。その後も安定した走りで着実に順位を上げますが、ピットロードの混雑を避ける為に、予定周回数より1周多めに走行を試みます。ところが・・・。
S字を抜けた逆バンクでまさかのガス欠!給油時にガソリンタンクにエアが入ってしまい、満タンになっていなかったのです。何とかショートカットエリアまで辿り着き、32位でレースへ復帰します。
丁度レースも折り返しが近付いた頃、雲行きが怪しくなり、雷を伴った激しい雨が降り出しました。西嶋選手も急遽ピットインし、レインタイヤに履き替えます。その後に怒涛の追い上げを展開します。回りのペースが落ちるや否や、上位陣と遜色のないラップタイムでコースを駆け巡ります。まさに“水を得た魚”とはこの事でしょう。瞬く間に15位まで順位を挽回しました。
また、清水選手も玄人好みなステディなライディングでポジションアップに貢献し、7時間経過時点で10位。総合一桁入りとクラス3位が見えて来ました。しかし、好事魔多し。最後に大きな試練が待っていました。
チェッカーを担当するのは清水選手。約15秒前を行くライダーを追いかけます。ところが、ラスト10分で緊急のピットイン。何と、コース上のゴミを拾って、ラジエターに穴が開いてしまい、冷却水が1滴も残っていませんでした。エンジンへのダメージを最小限に食い止める為、ラジエターの外側を冷却した後に穴埋め剤と給水を行いました。チェッカーまで残り1分で再びコースイン。ポジションは大幅に落としてしまいましたが、何とかチェッカーを受ける事が出来ました。
決 勝 |
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総合23位 (XX-F Div.1クラス6位) |
トータルタイム |
: |
8:01'41.264 |
ベストタイム |
: |
2'14.805 |
昨年果たせなかった完走はクリアしましたが、成績自体には納得が行きません。この悔しさをバネに、全日本選手権でチームのポテンシャルを上げ、来年再び、鈴鹿の地へ戻って来たいと思います。ご声援、誠にありがとうございました。
BEET MOTUL ジパツー RACING
総 監 督 |
富松 義一 |
チーム監督 |
古屋野 淳典 |
チーフメカニック |
宮下 賢司 |
その他スタッフ |
14名 |
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