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レースレポート

Vol.45 "Road to 8hours" 鈴鹿300km耐久ロードレース(鈴鹿サーキット)
Date:2010.06.11〜13

鈴鹿サーキット(三重県)において、「"Road to 8hours" 鈴鹿300km耐久ロードレース」が開催され、BEET RACINGはライダーには高橋英倫選手/波多野祐樹選手を擁して参戦。来月に迫った「鈴鹿8時間耐久ロードレース」を見据えて戦いに挑んだ。

天候に翻弄されるが、鈴鹿8耐前に絶好のシミュレーションとなった!
エントリー名:BEET RACING
ライダー:高橋 英倫(タカハシ ヒデミチ) / 波多野 祐樹(ハタノ ユウキ)
マシン:Kawasaki ZX-10R
予選:13位 決勝:15位


金曜のフリー走行は高橋選手を軸にセットアップを詰め、安定したラップタイムが刻めるように細かい煮詰めの作業に入って行く。新加入の波多野選手は車両に慣れる事を優先して周回を重ねた。高橋選手が2'11.715をマーク。9番手につけた。

【公式予選】
天候:晴れ / コースコンディション:ドライ

予選では高橋選手が2分12秒台中盤をキープしながら足回りのセット出しを続ける。波多野選手も2分14秒台で安定した走りを披露した。計測が終盤に差し掛かる頃、ニュータイヤを装着し、満を持して高橋選手がコースに飛び出した。

ところが、高橋選手の前を走行していた選手が最終コーナーでハイサイド転倒を喫し、車両がコース上に止まってしまった。危険との判断から赤旗中断となり、そのまま計測が終了となってしまった。タイムアタックへ入る前に走行が終わってしまい、高橋選手もスタッフも不完全燃焼。この思いは翌日の決勝で晴らすしかない。最終的に予選は13位。ベストタイムは2'12.300だった。


【決勝レース】
天候:雨のち曇り / コースコンディション:ウェット→ドライ→ウェット→ドライ

迎えた決勝レース。スタートは高橋選手が担当する。レース途中から雨の予報が出されていたが、全車スリックタイヤを装着したまま準備を進めていた。しかし、ついに雨が降り出す。スタート進行は中止され、ウェットレースが宣言される波乱の幕開けとなった。

仕切り直しでスタートした300km耐久ロードレース。雨という要素が加わり、いつも以上に選手同士が牽制し合う中、高橋選手は抜群のライン取りでスルスルとポジションを上げて行く。1周目に5番手、2周目には3番手を快走する。更に上位進出を狙って果敢に攻め続けるが、天候が意外な方向へ変わり出した。雨が止み、路面が乾き始めたのだ。上位チームが続々とピットインする。高橋選手もスリックタイヤに交換するためピットへ流れ込んだ。再びコースインすると、20番手近くまで落ちた順位を挽回する。だが、再び雨が落ちて来た。スリックタイヤではリスクが高い降り具合である。タイヤ交換を余儀なくされた。レインタイヤで波多野選手がレースに復帰。安定感のある走りを続けるが、またしても雨が止んで路面が乾き出した。3度目のピットイン。今度は高橋選手に交替。諦める事なく懸命に走るが、15位まで挽回するのが精一杯であった。

今回のレースは天候に翻弄されてしまったが、これも貴重な経験であり、様々なコンディションのデータ収集に成功した。これを糧とし、“鈴鹿8耐"に向けてチーム一丸となって前進したいと思う。ご期待ください。

 
【ライダーコメント】    
高橋 英倫選手
「精神的に疲れましたが、8耐では何が起こるか分からないので、今回は良い勉強だと思ってます。本番で頑張ります!」
  波多野 祐樹選手
「3日間のレースウィークで車両にだいぶ慣れました。8耐では最初から飛ばして行けますよ。応援お願いします!」
 

ご声援ありがとうございました。

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