【公式予選】
天候:晴れ / コースコンディション:ドライ
フリー走行から着実にセットアップが進んだ。西嶋選手は0分58秒台前半でコンスタントに周回を重ね、時折57秒後半を刻む。シーズンオフのテストで見出した車体作りの方向性に間違いはなかった。ライダーが無理しなくても車体の向きが変わり、ワンテンポ早く加速体勢に入れる。予選を前に西嶋選手もチームも士気が上がって行った。
好調を維持した西嶋選手は予選開始早々に「0’57.925」をマーク。十分な手応えを感じ取り、予選後半は翌日の決勝を見据えた“ロングディスタンス”向けのセッティングに費やした。独特の回り込むコーナーが多い筑波サーキットにおいて貴重なデータを収集する事に成功した。最終的に予選は13番手。5列目からのスタートとなった。
【決勝レース】
天候:晴れ / コースコンディション:ドライ
決勝は波乱の幕開け。多重クラッシュで2度に渡る赤旗中断。動揺する選手達を尻目に、3度目の仕切り直しのスタートで西嶋選手はポジションを上げた。オープニングラップは7位。4台に膨れ上がった6位争いに食い込み、一時はグループの先頭を走る。昨日テストしたセットの効果が出た。
しかし、レース終盤まで続いた激しい攻防は僅かなミスが命取り。果敢にアタックした西嶋選手はレイト・ブレーキングでインを差すが、逆に立ち上がりで膨らみ過ぎてしまった。ラインがクロスし、前に出られ万事休す。8位でフィニッシュとなった。
車両の改良が功を奏し、上位陣を脅かす体制は整った。第2戦の「鈴鹿2&4レース」にご期待ください。
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