フリー走行から着実にセッティングが進み、走行毎にラップタイムを更新する好調さを見せていた西嶋選手。予選1回目も序盤に1'54.483をマークし、ノックアウト方式となる予選2回目の進出を確実とした。

ところが、迎えた予選2回目。コースイン直後、1周目の最終コーナー立ち上がりでハイサイド転倒を喫し、そのまま戦列を離れる結果となった。右手薬指を数針縫う怪我を負ってしまったのだ。繊細なアクセルワークやブレーキングを行う右手の怪我は、レースを行う上でハンデを負うだけでなく、ライダーに大きな危険を伴わせてしまう上に、ともすれば他のチームやライダーにも迷惑をかけることになりかねない。残念ながら、今回は断腸の思いでリタイヤを決定することとなった。

第2戦の筑波大会(茨城県)までには、西嶋選手の怪我の回復も間に合いそうだ。万全の体制で挑み、この悔しさを晴らしたいと思う。