【決勝レース】
晴れ / コースコンディション:ドライ / 観客数:21,200人
ここ岡山国際サーキットは他と比較してコース幅がやや狭いため、スタート直後の1コーナーは大混雑となる。今年も例に漏れず、東村選手も他車に行く手を阻まれた。しかし、冷静な判断力でラインを読み、僅かに空いたスペースに車体をねじ込んで行く。オープングラップは18位。ポジションキープ。さすがである。
2周目には16位へポジションアップ。更に前を狙いたくなるが、レースは25周の長丁場。無理は禁物である。一旦、17位へ順位を落とすが、東村選手は安定したラップタイムを刻み、タイヤへの負担を軽減させながらレース展開を組み立てていた。動いたのはレース終盤に入ってからだった。
16周目に再び16位へ、そして20周目に15位へ浮上。ついにポイント圏内へ入った。その後は温存していたタイヤを駆使してラストスパート。後続を引き離し、そのまま15位でフィニッシュとなった。経験に裏打ちされた見事なレース運び。BEET Racingにとっても、久々の全日本選手権でのポイント獲得となった。
最終戦の鈴鹿に向けて弾みが付いた。マシンもライダーも上り調子。更にテストを重ねて、2006年シーズンを有終の美で飾りたいと思う。そして、来年へ繋がるようなレースをしようと、スタッフ全員で誓い合った。 |